文章が伝わらない!説得力を持たせて相手を納得させる書き方のコツ

伝えたい文章が伝わらず、説得力に欠ける文章しか書けないことで、相手を納得させることができない…と考えたことはありませんか?

そのうえ他の人から文章を元に口頭で説明されると妙に納得してしまう状況になり、自分とは何が違うんだろうと考えてしまうことがあるかもしれません。

  • あの人の文章ってわかりやすいよね
  • で…結局何が言いたいの?

このように、言葉で思いを伝えようとしても、あなたが主張する話の内容に対して、2通りの結末が用意されているということです。

もちろん、言葉だけではなく文章にも当てはまり、説得力の無い文章は共感を得られず、主張した相手に納得されないままスルーされてしまうのがオチでしょう。

では、どのようにすれば説得力のある文章を書くことができ、相手を納得させることができるのか。文章が伝わらないと考えるあなたに、3つのポイントをお話します。

目次

疑問を無くす

歴史上で起こってきた出来事の背景には必ず理由があります。よく受験勉強で語呂合わせで年号を覚えるような勉強をしてきましたが、今思えば本当に無駄なことだったな…と(笑)

何年に何が起きた。

こういった事象ではなく「なぜその事象が起きたのか」という部分を突き詰めなければ意味が無いからです。

なぜなら事象そのものを覚えるだけでは「ふ~ん」で終わってしまいますよね。例えば「イイクニ作ろう鎌倉幕府!」なんていう語呂だけ覚えても、その背景にある疑問(なぜ1192年に鎌倉幕府ができたの?)が頭に残ってしまうわけです。

つまり、伝わる文章を書く場合は相手の疑問を出来る限り取り除く(疑問を無くすことが望ましい)ことで、説得力のある文章に生まれ変わります。

では、疑問を無くすにはどうすればいいでしょうか?

女性をデートに誘う心理

では、理由付けに対して、女性をデートに誘うという設定で考えてみましょう(女性の方も逆の立場で)。

  • A・・・休みの日に食事に行こうよ!その後、暇だったらカラオケとかもいいし、映画とかも行きたいな!
  • B・・・行きたい店があるだけど、女性メインだから入りにくくてさ。そこ〇〇が美味いって話だから良かったら一緒に行こうよ!

これは実際に僕の友人のメールをほぼ原文ママで載せたものなんですが、言わずもがなAの例は最低レベルですよね(笑)

では、ここでAの何がいけないのかと言うと、女性に対する理由付けがないことです(Aの文章が自分よがりになっている)。

こんな文章(メール)を受け取ったときに女性が思うことは不信感なんですね。

「なんで私が行かなきゃいけないの?」
「どうして私を誘うの?」

誘われた女性の頭の中は、きっとこんな思いで埋め尽くされているはずで、この状況を打破するには「それなら仕方ないから行ってみようかな…」と相手の心を動かす必要がでてきます。

そう考えるとBの例であれば明確な理由があり、女性の気持ちを動かしやすくなっているでしょう。しかし「なぜ私なの?」という問に関しては、理由付けが弱いことは否めません。

そこで、相手の好きな食べものをリサーチして〇〇に入れてあげればいいわけです。これは映画だろうがドライブだろうが全てに同じことが言えますよね。

このように、相手を納得させるには理由付けが必ず必要になります。一言で言うと相手の「なぜ?」を無くしていく文章を作ればいい、ということです。

客観的事実に基づく根拠

理由付けが終わったら、今度は客観的に見て納得させることができる文章になっているか、確認していきましょう。

客観的に納得してもらうためには、それに基づく根拠を示さなくてはいけません。プレゼンをするのであれば、納得できる情報から得たデータや、その分野の権威が発言している内容になります。

これらを組み合わせることによって、説得力が飛躍的に向上することは間違いありません。客観的な根拠が無ければ、全く知識のない素人が医学の研究発表をしているようなものですからね。

十分なデータが得られないのであればアンケート調査を実施してもいいですし、とにかく相手を納得させるような根拠を掘り下げてみましょう。そうすることで、自ずと文章に自信が乗り移り、あなたの主張が伝わる文章になるはずです。

文章構成と表現

文章構成と表現についても、説得力のある文章を書く際に必要なもので、基本構成は起承転結かもしれませんが、ダラダラとした文章を書くよりも結論を先にもってくるほうが説得力の高い文章になります。

人は「なぜ?」という理由に着目するので、冒頭に疑問の残る結論を示し、その根拠や背景をストーリーにすることがポイントになります。

  • A・・・「私は〇〇と〇〇をしました。その理由は〇〇で~中略~だから30kg痩せることができた」
  • B・・・「私は1週間で30kg痩せることができた。その方法は〇〇で〇〇をしたから~中略~だから、あなたにもできる」

Aの文章はダラダラとしていて結論が見えないため、過程が長くなるほど読まれない文章になってしまいます。対してBの文章であれば「なぜ1週間で30kgも痩せることができたの?」と強い疑問と興味を持ちますよね。

もちろん、これはターゲットが明確になっていなければいけませんが、ターゲットさえ洗い出してしまえば、どんなパターンにも応用が可能です。

さらに有効なテクニックとして「毎日食べたい物が多くてなかなか痩せられないと悩んでいませんか?」というような疑問を最初に付加すれば、ターゲットに向けて深い興味を持たせることができるでしょう。

「毎日食べたい物が多くてなかなか痩せられないと悩んでいませんか?私もその1人で、毎日美味しくてカロリーの高いものばかり食べていたんです。そんな中でも私は1週間で30kgも痩せることができたんです。その方法は〇〇で〇〇をしたからで~中略~だから、あなたにもできますよね。」

こんな感じに繋げると興味を惹く文章になり、客観的な事実に基づいたデータを示しながら説明していけば、相手に納得してもらえる文章になるでしょう。

つまり、最初に結論を提示することで、ワクワクするような文章の構成を作り出すことが読まれる文章にするコツになります。

主張を明確に!

説得力があって相手に納得される文章の書き方をお話しましたが、最も重要なことは主張を明確にすることです。

どんなに客観的なデータを使って理由付けをしても、主張がブレていれば絶対に文章は伝わりません。

人間は感情で生きる動物なので、最後にはあなたの主張がものをいいます。そのため、主張すべきことは繰り返し文章の中で伝えていきましょう。

あなたの主張を合理的な理由と根拠で埋めていけば、自ずと説得力のある文章になり、相手に納得してもらえるはずです。

今回の内容は文章を書く上で非常に基本的な考え方なので、プレゼンが上手くいかない方や、文章を書くのが苦手と言う方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

コメント

コメント一覧 (12件)

    • 相手の好感度が低ければ低いほど、強烈な理由付け(心が揺さぶられる)が必要になります。つまり、良い意味で言い訳が得意になれば…うまくいく確率は上がります(笑)

  • 3.文章構成と表現は、例文が分かりやすく、なるほど~、と思いました。ただ、女性をデートに誘う心理は、Aは「君が好きだから、どこでも良いから出かけようよ」と受け取れるので、子のメールをもらっても、ぜんぜん不信感は無いです。むしろ、Bだと、「女性なら誰でもよい」と受け取れるので、自分に好意があるのか無いのか、はっきりしてよ!って思ってしまいます。

    • 女性目線で考えればストレートに誘われるのも嬉しいですよね!

      そうは言ってもガツンと誘って喜ばれるケースは、相手男性への好感度が平均値以上の場合なので、今回のような事例に対しては当てはまりにくいと考えています。

  • 同じことを言っている様でも、伝え方によって反応は異なる。相手のことを意識して、伝えることが大切ですね。

    • 相手目線で考える事は本当に難しいですが、重要な要素の一つであることは間違いないですよね。

  • 全体的に納得しやすい内容の例文で、「なるほど」と思えました。
    ただ、私の場合、女性をデートに誘う心理の項目で挙げられた例文については、Aの方が好感度が高いかな、と思いました。
    たとえまだそこまで親しくない間柄であったとしても、ストレートに誘ってくれた方が素直にOKが出しやすいかと。
    逆にBのような内容は「私を誘いたいと思ってくれる理由に、いちいち説明が必要なの?」なんて思ってしまうかもしれません。ひねくれているもので(笑)

    • 僕は良く上司に怒られてましたよ!
      内容がまとまらないうちに話していたので「…で?」っていう感じで(笑)

  • 主張を明確にするっていうのはその通りだと思うけど、例文に説得力があればもっとなるほどっておもえたかもしれない

    • ご指摘ありがとうございます。より具体的に作成できるように努力していきます。

  • 本当に分かりやすい文章で大変ありがたいです。
    私は文章書くのが苦手なので、この記事を参考に練習したいと思います。

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